First Recordings

2006年12月2日 音楽
R.L. Burnside CD Fat Possum 2003/06/10

1
朝から晩まで毎日鋤(すき)を握って働いたことのある人間にしか出せない音がある
著名な大学に通っていたことがあったお坊ちゃんでナイトの称号まで手に入れた男がどんなに「ヘイ!ロックしようぜ」って言ってもロックには到達しないし
もしそれがロックだっていうならロックもロールも願い下げだ

バーンサイドの歌からは土の匂いがする
もしくは
たとえば
もの凄くうまくいったセックスの時の濃密な空気に近いかもしれない

同じギター一本でもクラプトンとバーンサイドにはカフェオレとエスプレッソくらいの違いがある

素晴らしい

2
街でカップルたちは一様に顔や属する文化的な何かが似ていて
それを発見した当初は
笑える法則だって思っていたけれど
そこから今さっきから風呂を出た後の15分くらい放心に見せかけた思考の中で
人と人を繋ぐことは共感に違いないだろうと思い当たった
例えばこれを読んでいる人との共感を自分は遠因的に望んでいる

3
人は良く出来た関数に過ぎない
そして関数の条件文も変数で出来ている
条件は価値観や行動習慣とわずかな思考で成り立っている
アウトプットの仕方はインプットされた内容で変わる
アウトプットの処理条件を変えるためのインプットを選ぶアウトプットとか インプットを選択するためのアウトプットの条件とか そういうことをずっと考えていていると
卵が先か鶏が先かみたいな風になっていた

4
色々な共感のための色々な感覚を沢山持ちたい
ところで
人は600万色を知覚するけれど
持つ色の語彙がそれに比べて少なすぎて認識できる数は限られている らしい
そういうことってあると思った
認識していなくても知覚している感じている
感じていることを知らないけれど経験している
たとえば


5
高校の国語の教科書(『新編国語?』)を読んでいる
面白い
それぞれの文章に切れがある
消極的な姿勢が自分の感性を鈍くしていた

6
Web上のコミュニケーションは希薄だ
ということは半分的確で半分的外れだ
ヴァファリンの半分が薬品でもう半分が作業場の生産装置と化した女性達の乳汁であるように
言葉に表れる感情は面を向け合って交わされるものより正直で告白される言葉の裏には切実な望みがある
だれけどもオンラインには安心感は無い
濃い空気を小さい空間で誰かと生み出したい
いま自分には真摯な時間が必要なんだ

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