これ読んでる。
体験記は中身がある。

なんで読もうと思ったとか特に理由なし。急に興味が湧いた。

読み終えたら追記するかも。








読了

実際に留学した娘の視点&体験と、母親(プロのライター。英語話せる。)が資料調査&現地行ってインタビューの2本立てな本なんだけど、それがかなり冴えてた。このやり方は真似する。


例のごとく、ウェブでも資料は沢山あるんだけど、この本特有だと思ったのは以下の
・フィンランドは資本も資源も人口も立地も、全部ないから、教育に注力するのが国家運営の基礎になってる。2000年に入ってから5%の経済成長をした。
・学費が大学卒業まで全額免除(これはウェブでも載ってる)
・勉強はアウトプット主義で、本を読ませて、エッセイにして自分の考えを文章にするのがテストの基本。点数はつかない。
・エッセイが中心だから、留学した娘が論理的になって帰ってきて、ちゃんと母子で会話ができるようになった話。
・生徒に授業を作らせる。著者は日本の文化を説明させられて、それがそのままテストの範囲になった。これもアウトプット主義。
・「勉強する」とは言わず、「読む」と呼ぶ。読んで理解してないと、 読ませる文章を書くまで至らない。
・留年を嫌って避ける文化がない。中学から留年がある。理解しないまま学力に差ができる。競争させず、最低ラインを低くしないように、全体の学力を確保する方法。
・親が勉強しろとは言わない。やりたいことを職業にすることを尊重する文化がある。
・授業で勉強して、塾に行くのはありえない。その分授業の集中度が高くて、結果的に勉強する時間が短い。授業中に寝るやつがいない。
・教育の「教」はしても「育」はしない。教師が親代わりにならず、地位の高い専門職とされていて、生徒に怒らない。(授業に従わなかったら教室の外に出すだけ)
・文化祭とかのイベントがない(このへんを著者は残念がってた。仲良くなるチャンスがない。)
・暗算しない/できない。授業に高性能の電卓を持ち込める。
・高校卒業後にすぐに大学入学する人がほとんどいない。海外行ったり、バイトしたりして、やりたいことを探したりしてから、大学を決める。
・小学校から職業体験が多くて、早くから、就職を前提にした学問選択をさせる。

このくらいか。


これ読んだあと、ウェブで色々調べたんだけど、ゆとり教育が失敗した理由がだいたい分かった。
フィンランドの教育を真似したかどうかは知らないけど、授業内容を簡単にする&授業時間を減らすっていうのは表面に出てきた現象をみて、それを真似しただけで、改革しようとした連中は、たぶん、この本書いた女の子みたいに、実際に授業を受けたうえで考えるべきだったと思う。

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