0時回って帰ろうとして、電車のホームで電光掲示板に映った時刻を眺めると、僕の家まで間に合わなくて「間に合わない」って獣医に伝えたら「うちくれば?」って、これが女の子だったらあれだろ、って獣医の一人暮らしの家に行くの初めてだし「お言葉に甘えて」ってことで、電車のなかは週末の下り電車にふさわしい散らかっているけど賑やかな雰囲気で、席が空いて二人で座った。
座ると男女男の順で座った向いに座った人達と男二人が女に頭を持たれていて、犬の乳を並んで吸う生まれたての子犬みたいで可愛かった。可愛かったけど、3人の雰囲気、雰囲気というより、洋服の雰囲気、人間性とか生活っぽさの似た雰囲気が違っていて、その違和感を「どういう関係だと思う?」と獣医に伝えた。「同じ大学とか?」「高校が同じで仲よくてって感じじゃないかな。左のお洒落なほうが真ん中の女の子と付き合ってるっぽい。」「右のやつの足の組み方かっこいい」とか話をしていた。それとは別に、右斜め前の優先席の手すりに寄っかかっている立って寝ている女も凄かった。手すりに寄っかかって寝てるんだけど、酔っぱらってるっぽくて、10秒に1回くらいの頻度で、がくっっと倒れかけるんだけど、そのたびに姿勢を正すんだけど、でも立ち寝を継続。倒れかけても起きない。足元のナイロン製の袋からスポーツ新聞の束とか、見た目や行動からその人の人となりや生活を推測しようとしたけど、全く見当がつかなかった。最終電車でスポーツ新聞の束を持ち歩く20代半ばの、けれど身なりは割と清潔なんだけど酔っ払って手すりに持たれて立ち寝できる女の正体なんて分かるはずない。ささやかで驚異的なバランス感覚はともかく、男女男の順列に目を戻して「左のやつは真ん中の女と付き合ってるんだけど、右のやつはそれを知らない。で、今日は久しぶりに右のやつを交えて飲んだりしてたんだけど、もちろん、こういうとき右のやつも真ん中のやつを好きなわけ。で、実は真ん中は右のやつのことが好き。っていう設定(背徳感!!!)。真ん中のが左のにわけわからん理由をでっち上げて左にやつに付き合ってることを言わせないようにした。」と僕は即席のストーリー(完璧に推測なしの妄想ベース)を獣医に言った。「実は3人とも他人だったら?」と獣医は言って「だったら面白い」と僕は応えた。
電車が止まって、バランス女が、ホームから乗り込んできた女性に優先席を勧められていて(僕達が乗り込んだタイミングですでに優先席は空いていたけど、バランス女は寝ていたから気付かなかったのだ。)、僕はそれを眺めていた。で、乗り込んできた女も座ったたとしても、バランス女の分の空席はあるのに「あ、大丈夫ですぅ。」って断ってて、なんで断るの!?ってなって面白かった。で、そのあとも引き続き手すりに持たれて寝始めた。すると、獣医が「あいつら他人だった」と振り返ると、男女男が男空男になってて、女がいなくなってた。「あれ?女の子は帰ったの?」「みてた?」「みてない。」「駅ついて、女の子が起きて、うわぁ、って顔して両サイドみて急いで降りてった。」「まじで?」「まじで。」「まさかの。」
そんなこんなで獣医の家に行って、獣医の今や元が付いてしまった元彼女(僕は獣医に彼女ができたとき嬉しかった。こいつが幸せだと僕も幸せなのだ。彼女は大型の動物の獣医になりたいらしくて九州の大学院に行くことになって、方向性(物理的な)の違いで別れることになったらしい。とはいえ、元彼女に元が付く前にはすでに今彼がいたらしくて、今彼と同じ九州の大学院に行くらしい。備えあれば憂いなしってわけだ。僕はそこに女の狡猾さを見た気がする。)と最後の思い出の北京旅行の写真を見た。やたら寒そうだと思った。最近、近代中国史をWikipediaで眺めて学んでいた僕としては、こんなシケてる雰囲気の場所で沢山(千万単位)の人間が虐殺されたり虐殺したりってのは(しかも無能なやつが間違った思想の上で、間違った行動をさせたこととか原因で)、酷いことだと思った。久しぶりにテレビを見て(notテレビ番組)(僕の部屋にはテレビがない)、深夜のテレビ番組では芸人が、ダメな子どもが最後に「俺、やるよ。」って言うのに感動するって話をしていた。眠くなってたぶん3時頃に適当に寝た。

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