True Religion 39
2010年6月7日 コミューンと記録メモと書くこと「んー、こういう話を書いてる。
Aは全体的に冴えない男(禿・オタク・無職・童貞)で、アイドルを追いかけてたんだけど、幼なじみのBがアイドルとして突然ブレイクする。それまで兄弟のように仲の良かった(恋仲ではない)二人は疎遠になる。
手の届かない存在になっていくBを思うけど、どうせ俺はだめだよ、とかそんな感じでAは諦める。BはいまだにAのことが好き。そのことにAは気付かない。
Aはどんどん自暴自棄になって暴飲暴食して禿・オタク・無職・童貞にデブが追加されて、引きこもりが悪化して、そのうえ居酒屋で喧嘩を売られて殴ったり殴られたりになって男前の店長に助けられる。で、その店長に弱音を吐き出す。この場面でAのピュアピュアぶりが語り出される。
話し終えるとテレビでBの姿を見つける。理想の恋人コーナーで書いた似顔絵がAにそっくりで、それで、「お、おれ、やるわ。」つってAは自分を変えようと努力を始める。
でも、元が元だから全然駄目だから心折れちゃうんだけど、そこを男前の店長に活を入れられて復活する。
で、男前の店長が師匠になって、ベスト・キッドばりの修行を経て、最終的に超イケメンになる。でも童貞。
それで偽名でジュノンボーイみたいなやつをくぐり抜けてAも芸能人になる。で、偽名のまんま素性を伏せてBとドラマで共演することになる。BはAがAだってことに気付かないしAはそれでいいと思っている。最後に愛の告白と共にそれを伝えようと考えている。
ドラマの撮影は終わって、Aのことを気に入った番組のプロデューサーにある、偉い人や有名なひとや金持ちが集まる、あるパーティーの招待状を受け取り、そこにBもいると伝えられる。
花束を持った死ぬほど冴えてるAは待ち望んだ夢のようなその瞬間のために生きていた。パークハイアットに入って、ロビーを歩き、エレベーターを登り、貸切のその部屋の扉を開けてそこで見たものは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
っていう、ひとりの人間が完璧に壊れちゃう話を書いていて、どうだろう。」
会場の片隅で初めてあった女のひとに、自分が小説家だと紹介したあと(最初、配管工だって説明したけど、彼女は納得しなかった。)、彼女は「どんな話を書いているの?」と訊かれて、その場で考えたあらすじを話した。多少酔っ払っていたのかもしれない。攻撃的な気持ちになっていた。
彼女は「本当はもっと酷いし醜いし、あなたの考えてることは現実のことに比べたら自分で思ってるほど全然酷くない。」と彼女は言った。彼女は凄く怒っているように見えた。彼女がテレビにも映画にも出ている有名なとても成功した女優だと知ったのはそのあとすぐだった。政治評論家だか馬主だかなんだかの男が彼女に言った社交辞令で知った。僕の部屋にテレビはない。知る必要のない真実と同じくらい不要なものだったからだ。
Aは全体的に冴えない男(禿・オタク・無職・童貞)で、アイドルを追いかけてたんだけど、幼なじみのBがアイドルとして突然ブレイクする。それまで兄弟のように仲の良かった(恋仲ではない)二人は疎遠になる。
手の届かない存在になっていくBを思うけど、どうせ俺はだめだよ、とかそんな感じでAは諦める。BはいまだにAのことが好き。そのことにAは気付かない。
Aはどんどん自暴自棄になって暴飲暴食して禿・オタク・無職・童貞にデブが追加されて、引きこもりが悪化して、そのうえ居酒屋で喧嘩を売られて殴ったり殴られたりになって男前の店長に助けられる。で、その店長に弱音を吐き出す。この場面でAのピュアピュアぶりが語り出される。
話し終えるとテレビでBの姿を見つける。理想の恋人コーナーで書いた似顔絵がAにそっくりで、それで、「お、おれ、やるわ。」つってAは自分を変えようと努力を始める。
でも、元が元だから全然駄目だから心折れちゃうんだけど、そこを男前の店長に活を入れられて復活する。
で、男前の店長が師匠になって、ベスト・キッドばりの修行を経て、最終的に超イケメンになる。でも童貞。
それで偽名でジュノンボーイみたいなやつをくぐり抜けてAも芸能人になる。で、偽名のまんま素性を伏せてBとドラマで共演することになる。BはAがAだってことに気付かないしAはそれでいいと思っている。最後に愛の告白と共にそれを伝えようと考えている。
ドラマの撮影は終わって、Aのことを気に入った番組のプロデューサーにある、偉い人や有名なひとや金持ちが集まる、あるパーティーの招待状を受け取り、そこにBもいると伝えられる。
花束を持った死ぬほど冴えてるAは待ち望んだ夢のようなその瞬間のために生きていた。パークハイアットに入って、ロビーを歩き、エレベーターを登り、貸切のその部屋の扉を開けてそこで見たものは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
っていう、ひとりの人間が完璧に壊れちゃう話を書いていて、どうだろう。」
会場の片隅で初めてあった女のひとに、自分が小説家だと紹介したあと(最初、配管工だって説明したけど、彼女は納得しなかった。)、彼女は「どんな話を書いているの?」と訊かれて、その場で考えたあらすじを話した。多少酔っ払っていたのかもしれない。攻撃的な気持ちになっていた。
彼女は「本当はもっと酷いし醜いし、あなたの考えてることは現実のことに比べたら自分で思ってるほど全然酷くない。」と彼女は言った。彼女は凄く怒っているように見えた。彼女がテレビにも映画にも出ている有名なとても成功した女優だと知ったのはそのあとすぐだった。政治評論家だか馬主だかなんだかの男が彼女に言った社交辞令で知った。僕の部屋にテレビはない。知る必要のない真実と同じくらい不要なものだったからだ。
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