FとN

2010年7月12日 日常
Fって女の子がいて、このブログで今まで何度も取り上げてて、彼女には父親がいない。彼女が幼い頃に、彼女とその母親を置いて家からいなくなったからだ。
Nという女の子と最近知り合った。彼女は若くて可愛い。彼女は母親と二人暮らしで、僕の家ととても近い。父親はひとりで住んでいる。Nの姓はまだ父親のものだ。彼女は前まで横浜に住んでいた。そこには僕の実家があって、Fは一人暮らしをしている。

Fとは何度か彼女の父親を話したことがある。「いまはどっかで再婚してて娘がひとりいるらしいよ」とFは言った。それはささやかなながら僕の記憶からこぼれ落ちることはなかった。「腹違いの妹に会ってみたくない?」と僕はFに言うと彼女は「全然」と答えた。
Nの顔と声と喋り方は信じられないほどFに似ている。その声は、Nの話を聴いているうちに、それが実はFだったって言われても僕は疑問を感じないと思う。声はFのほうが少し低くて太い。Nは女の子らしい甘えた声で喋る。伸長はNが150cm、Fは確か165cm前後だ。NもFもレコードプレーヤーで音楽を聴いて、沢山の映画を観る。僕がNと同じころに自分より多くの映画を見た同い年は知らなかったけれど、Nはその頃の自分より多くの映画を観ている。そしてFはいま映画館のバイトをしていた頃に知り合った男と付き合っている。二人とも学校生活に馴染めなくて、Fも今のNと同じ頃、今のNが悩むようなことで悩んでいた。Fの家はNの通っている学校にすごく近いし、Nが遊ぶところはだいたいFが遊ぶところと同じだった。

別にそれがなんだってことじゃないし、そこに本当のことを求めたりもしない。
ただ物事は、そこにあるものや、もうないものや、妄想や、もしかしたら事実かもしれないことの混合でしかない。
さっきまで僕はNと電話していて、好きな映画の話、学校のこと、好みのタイプ、そんなことを話していた。それから、どうしても声の対比をしたくてFに電話をかけた。Fは「これからお風呂に入るところだから」と言ってすぐに電話を切った。

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