凄い濃厚な映画
極限まで練り込むとこういう映画が作れるのかって思った

娯楽作品では決してないんだけど観てて凄い楽しかった
とにかく重い
人生の重さ
人間関係の重さ

リチャード・イエーツの原作も読みたい

あと、これは、たぶん、監督が隠したのか、原作ではもっと明示されてるのかわかんないけど、映画で責められるのは夫だけだけど、本当は、妻が自分の人生で失われたものを旦那に成し遂げさせようとしていて(それができるかどうかは別として)、そんなことをする人間は世の中に実際に沢山いて、沢山観てきたから、この夫婦のどちらが、ってわけじゃなくて、二人ともひどいと思った。でも、そのひどさは映画で描かれているからはっきりしているわけで、この映画で彼らが別の人生に跳ぼうとしているのを、内心では失敗してほしいって望んでいる周囲の人間のほうが実際には卑近で凶悪な人間にも思えた。

あと、精神病院に入れられていた男は、この映画で明晰すぎて気が触れてると思われていて、そのうえ、明晰さと正直さ(的確にあてる言葉が見つからない)が組み合わさっていて、数学をやっている人間が事実を大切にする姿勢みたいなものがその設定としてあるのかなぁとか思った。

ほんと、これは凄い映画だった。自分のなかでダークナイトとかと並べてもいいレベル。凄い。でもカップルとか夫婦で観るのは間違ってもしないほうがいい。まじで。煙草会社の重役会議で肺がんの話をするようなもんだ。

追記
監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。観た後調べて納得したんだけど、『アメリカン・ビューティー』も最高だった。『ロードトゥパーディション』はつまんなかったけど。『ジャーヘッド』と『お家をさがそう』も観たい。この監督はアンドリュー・ニコル(『トゥルーマン・ショー』『ロード・オブ・ウォー』)並に気になる。

コメント

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2011年5月19日20:37

観終わったあとにドッと疲れた記憶ある。
けど、よくできてるなーって思った。
あと、アメリカン・ビューティー、好きです。

yanaka
2011年5月20日23:31

アメリカン・ビューティーはけっこうアーバンでファッショナブルって感じだったけど、レボリューショナリー・ロードはそういう軽やかな感じがなかったぶん、観たあとに心に残るものも大きかった。
そういえば、地震大変だったね。最近はどうなの?落ち着いた?

0
2011年5月25日20:02

どっちの映画にも精神を患っているひとが出ていたのが気になった。
余震は毎日続いてるよ、比較的小さいけれど。
津波の被害があったところはまだまだ時間がかかると思う。

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