紳士の黙約 (角川文庫)
2015年3月20日 読書
小説書くような人種でそのうえ年食ってると当然若くてチャラチャラした人間に対しては頭が固くなりがちで、作品のなかで偏狭なジャッジをするのは仕方ないことだけど、ウィンズロウはこれを書いた時には50才を過ぎてたはずなのに、全く偏見が無いとは言えないまでも理解と同情を示していて感心した
集中して発表の時系列を無視してウィンズロウの作品を読み続けてて、文章が洗練されていく様子がはっきり分かるから楽しい。洗練っていうのが何を指すのかっていうと、面白くない部分を削ぎ落として面白い部分を付け足す改稿の精度
紳士の黙約は犬の力とフランキーマシーンで続いたすぐにテンションが上がったら即射殺、みたいな血生臭い話から多少方向性を変えて、サーフィン文化に影響を受けた(おそらく作者が西海岸に住んでてサーフィンにはまったんだろう)力の抜けた話を書こうとしたっぽい
少なくない人たちがおっさんになると政治経済の話ばっかりするようになる傾向があるけど、ウィンズロウはシリアス過ぎる話を書くとユーモア寄りに揺り返しがあって、夜明けのパトロールと紳士の黙約はそのバランスがうまく取れててよかった
集中して発表の時系列を無視してウィンズロウの作品を読み続けてて、文章が洗練されていく様子がはっきり分かるから楽しい。洗練っていうのが何を指すのかっていうと、面白くない部分を削ぎ落として面白い部分を付け足す改稿の精度
紳士の黙約は犬の力とフランキーマシーンで続いたすぐにテンションが上がったら即射殺、みたいな血生臭い話から多少方向性を変えて、サーフィン文化に影響を受けた(おそらく作者が西海岸に住んでてサーフィンにはまったんだろう)力の抜けた話を書こうとしたっぽい
少なくない人たちがおっさんになると政治経済の話ばっかりするようになる傾向があるけど、ウィンズロウはシリアス過ぎる話を書くとユーモア寄りに揺り返しがあって、夜明けのパトロールと紳士の黙約はそのバランスがうまく取れててよかった
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