歓喜の島 (角川文庫)
2015年3月25日 読書
解説の文でニール・ケアリーシリーズの登場人物だったって気づいた
(先にこれを読んでからウォータースライダーを読むとけっこう辛い気持ちになるかもしれない)
スパイ小説はル・カレの小説のどれか(確かパーフェクトスパイだったか)を5ベージ読んで、こんなの読んでられないよって思って諦めたけど、これは面白かった。面白かったしお洒落だった
(いま検索してル・カレの小説のあらすじ読んでたら、この小説の下敷きっぽいあらすじが見つかって、なるほどって思った)
そういえばスロヴェニアンの遺作は江國香織が訳して4月発売らしいけど、江國香織ってそういう作家だったのか
(先にこれを読んでからウォータースライダーを読むとけっこう辛い気持ちになるかもしれない)
スパイ小説はル・カレの小説のどれか(確かパーフェクトスパイだったか)を5ベージ読んで、こんなの読んでられないよって思って諦めたけど、これは面白かった。面白かったしお洒落だった
(いま検索してル・カレの小説のあらすじ読んでたら、この小説の下敷きっぽいあらすじが見つかって、なるほどって思った)
そういえばスロヴェニアンの遺作は江國香織が訳して4月発売らしいけど、江國香織ってそういう作家だったのか
カリフォルニアの炎 (角川文庫)
2015年3月22日 読書紳士の黙約 (角川文庫)
2015年3月20日 読書
小説書くような人種でそのうえ年食ってると当然若くてチャラチャラした人間に対しては頭が固くなりがちで、作品のなかで偏狭なジャッジをするのは仕方ないことだけど、ウィンズロウはこれを書いた時には50才を過ぎてたはずなのに、全く偏見が無いとは言えないまでも理解と同情を示していて感心した
集中して発表の時系列を無視してウィンズロウの作品を読み続けてて、文章が洗練されていく様子がはっきり分かるから楽しい。洗練っていうのが何を指すのかっていうと、面白くない部分を削ぎ落として面白い部分を付け足す改稿の精度
紳士の黙約は犬の力とフランキーマシーンで続いたすぐにテンションが上がったら即射殺、みたいな血生臭い話から多少方向性を変えて、サーフィン文化に影響を受けた(おそらく作者が西海岸に住んでてサーフィンにはまったんだろう)力の抜けた話を書こうとしたっぽい
少なくない人たちがおっさんになると政治経済の話ばっかりするようになる傾向があるけど、ウィンズロウはシリアス過ぎる話を書くとユーモア寄りに揺り返しがあって、夜明けのパトロールと紳士の黙約はそのバランスがうまく取れててよかった
集中して発表の時系列を無視してウィンズロウの作品を読み続けてて、文章が洗練されていく様子がはっきり分かるから楽しい。洗練っていうのが何を指すのかっていうと、面白くない部分を削ぎ落として面白い部分を付け足す改稿の精度
紳士の黙約は犬の力とフランキーマシーンで続いたすぐにテンションが上がったら即射殺、みたいな血生臭い話から多少方向性を変えて、サーフィン文化に影響を受けた(おそらく作者が西海岸に住んでてサーフィンにはまったんだろう)力の抜けた話を書こうとしたっぽい
少なくない人たちがおっさんになると政治経済の話ばっかりするようになる傾向があるけど、ウィンズロウはシリアス過ぎる話を書くとユーモア寄りに揺り返しがあって、夜明けのパトロールと紳士の黙約はそのバランスがうまく取れててよかった
夜明けのパトロール (角川文庫)
2015年3月17日 読書
作中のセリフで、トルティーヤには何を載せても美味いってあって、ジャムを載せても美味いって書いてあって、トルティーヤにジャムを載せて食べた
キャンベルのミネストローネにチーズと卵を落としてそれも食べたのが今日の朝食
JBL(自分にとってオーディオの音質についての基準点がソニーのスタジオ用の業務用ヘッドフォンをポータブルCDプレーヤーに直差しだから、たいがいのイヤフォンもスピーカーも音に余計な味付けをしてるからだめって感じる。その上でこのJBLのイヤフォンは少し音がクラブっぽい低音&バスドラム感があって微妙だと思ったけど、他の同じくらいのイヤフォンよりずっと音の調整が少ないし、見た目も多少マシだったから良かった。いずれにしろ音質にこだわるより聴く音楽そのものにこだわった方がずっと健全だとは思うけど)の4千円くらいのイヤフォンが購入3カ月で片側が聴こえなくなった上に、ポケットに入れていま読もうと思ったのが読み終えた夜明けのパトロールで、テンションが下がったけど、朝きちんと食べてたし予備のイヤフォンあるし、断線したであろうイヤフォンも保証書保管してあるからまぁ総合的には問題なし
トルティーヤにジャムつけて食べるのは普通だった。パンより美味しく食べられるけど、ナンほどではないってくらい
キャンベルのミネストローネにチーズと卵を落としてそれも食べたのが今日の朝食
JBL(自分にとってオーディオの音質についての基準点がソニーのスタジオ用の業務用ヘッドフォンをポータブルCDプレーヤーに直差しだから、たいがいのイヤフォンもスピーカーも音に余計な味付けをしてるからだめって感じる。その上でこのJBLのイヤフォンは少し音がクラブっぽい低音&バスドラム感があって微妙だと思ったけど、他の同じくらいのイヤフォンよりずっと音の調整が少ないし、見た目も多少マシだったから良かった。いずれにしろ音質にこだわるより聴く音楽そのものにこだわった方がずっと健全だとは思うけど)の4千円くらいのイヤフォンが購入3カ月で片側が聴こえなくなった上に、ポケットに入れていま読もうと思ったのが読み終えた夜明けのパトロールで、テンションが下がったけど、朝きちんと食べてたし予備のイヤフォンあるし、断線したであろうイヤフォンも保証書保管してあるからまぁ総合的には問題なし
トルティーヤにジャムつけて食べるのは普通だった。パンより美味しく食べられるけど、ナンほどではないってくらい
ストリート・キッズ (創元推理文庫)
2015年3月8日 読書
割と面白かった
10段階で言って7くらい
主人公が喧嘩が弱いっていうのがよかった
こういうのってだいたい腕っぷしでどうにかなるっていうのが多いから(そうは言っても、例に違わず後のウィンズロウの作品では性と暴力の度合いがずっと増してる。そのほうが面白いなら当然そうするって感じで)
好きなマンガのセリフで銃を抜くなら絶対に殺せ、殺さないなら絶対に銃を抜くなってセリフがあって、俺も相手を殺さなきゃ自分が殺されるみたいな事態にならない限り暴力はやらないようにしようって思ってる
10段階で言って7くらい
主人公が喧嘩が弱いっていうのがよかった
こういうのってだいたい腕っぷしでどうにかなるっていうのが多いから(そうは言っても、例に違わず後のウィンズロウの作品では性と暴力の度合いがずっと増してる。そのほうが面白いなら当然そうするって感じで)
好きなマンガのセリフで銃を抜くなら絶対に殺せ、殺さないなら絶対に銃を抜くなってセリフがあって、俺も相手を殺さなきゃ自分が殺されるみたいな事態にならない限り暴力はやらないようにしようって思ってる
フランキー・マシーンの冬 下 (角川文庫)
2015年2月27日 読書
読了
面白かった
ワンピースってマンガの中でフランキーっていう身体を機械に改造してるキャラクタがいるけどこれが元ネタっぽい(フランク・マシアーノも元は実在の映画の登場人物の名前なんだけど)
クリストファー・ノーランを知る前にクリストファー・モンブランってキャラクタが出て来て、後で思い当たったのを思い出した
ワンピースの作者はマンガ描く合間に映画観たり本読んだりしてるんだろうけど、少年漫画を週刊連載しててそれができるのはおそらく優秀なアシスタントをたくさん抱えてるからだと思う(どれくらいの量を自分で書いてて、どれくらいのスペースをアシスタントが埋めてるんだろうか。さいとうプロダクションみたいになってても俺は驚かない)
で、思い出したのは、友人の友人がワンピースのアシスタントやってて、それが正業で副業でワンピースの同人誌描いててすげー良いマンションに住んでる(めっちゃ稼いでる)って話なんだけど、同人誌ってあれだろ、なんかエグいことするやつだろって思い当たって、それを本物のアシスタントがやってるのはエグい話だなーって思った。
ワンピースの作者の奥さんはワンピースのミュージカルのナミの役をやってた人で、これはまぁ普通だけど、何が凄いって、もちろん配役されるうえでそのキャラクタに似たひとが選ばれたんだけど、ナミの見た目ってのが作者の好みをそのまま描いたキャラクタだから、それに似たひとが奥さんになったっていうのもけっこう滅茶苦茶な話だと思った。さっき書いたことと合わせると頭をマンガのコマの端に突っ込んだらそのキャラクタが開いたマンガ本を突き破って現実に現れるような感じがする
例えば俺が書いた小説のキャラクタみたいな女の子が現実世界の向こうからやってくるってことだろうし、それってやばいよな。やばすぎる
Bにウィンズロウ勧めたら知らない間に犬の力上下巻持ってかれてて、文章が30分だか30ページだかに1度はダサくて読むのが止まってしまうけど、面白いからどんんどん読めてしまうって言ってて(勝手に持って行って借りた本をダサいと言うのはなかなか凄い)、キモい男なんだけどめっちゃセックスが上手くてめっちゃ感じちゃうみたいなこと?って比喩を思いついたけど、喩えがエグすぎてやめた。世の中エグいことが多い(でもそれって現実がぐにゃって奇妙な形に曲がるみたいで面白いとも思う)
あと、ウィンズロウは作中で「これは〜の分!これは〜の分だ!!」ってセリフを突っ込んでくるから日本のマンガとかアニメとか好きなんじゃないかと思った。それとも海外の作品でも「これは〜の分だ!!」ってセリフ使うのか?
追記
記憶を辿ったけどワンピースの同人誌じゃなくて違う作品の同人誌だったかも。よく覚えてない
面白かった
ワンピースってマンガの中でフランキーっていう身体を機械に改造してるキャラクタがいるけどこれが元ネタっぽい(フランク・マシアーノも元は実在の映画の登場人物の名前なんだけど)
クリストファー・ノーランを知る前にクリストファー・モンブランってキャラクタが出て来て、後で思い当たったのを思い出した
ワンピースの作者はマンガ描く合間に映画観たり本読んだりしてるんだろうけど、少年漫画を週刊連載しててそれができるのはおそらく優秀なアシスタントをたくさん抱えてるからだと思う(どれくらいの量を自分で書いてて、どれくらいのスペースをアシスタントが埋めてるんだろうか。さいとうプロダクションみたいになってても俺は驚かない)
で、思い出したのは、友人の友人がワンピースのアシスタントやってて、それが正業で副業でワンピースの同人誌描いててすげー良いマンションに住んでる(めっちゃ稼いでる)って話なんだけど、同人誌ってあれだろ、なんかエグいことするやつだろって思い当たって、それを本物のアシスタントがやってるのはエグい話だなーって思った。
ワンピースの作者の奥さんはワンピースのミュージカルのナミの役をやってた人で、これはまぁ普通だけど、何が凄いって、もちろん配役されるうえでそのキャラクタに似たひとが選ばれたんだけど、ナミの見た目ってのが作者の好みをそのまま描いたキャラクタだから、それに似たひとが奥さんになったっていうのもけっこう滅茶苦茶な話だと思った。さっき書いたことと合わせると頭をマンガのコマの端に突っ込んだらそのキャラクタが開いたマンガ本を突き破って現実に現れるような感じがする
例えば俺が書いた小説のキャラクタみたいな女の子が現実世界の向こうからやってくるってことだろうし、それってやばいよな。やばすぎる
Bにウィンズロウ勧めたら知らない間に犬の力上下巻持ってかれてて、文章が30分だか30ページだかに1度はダサくて読むのが止まってしまうけど、面白いからどんんどん読めてしまうって言ってて(勝手に持って行って借りた本をダサいと言うのはなかなか凄い)、キモい男なんだけどめっちゃセックスが上手くてめっちゃ感じちゃうみたいなこと?って比喩を思いついたけど、喩えがエグすぎてやめた。世の中エグいことが多い(でもそれって現実がぐにゃって奇妙な形に曲がるみたいで面白いとも思う)
あと、ウィンズロウは作中で「これは〜の分!これは〜の分だ!!」ってセリフを突っ込んでくるから日本のマンガとかアニメとか好きなんじゃないかと思った。それとも海外の作品でも「これは〜の分だ!!」ってセリフ使うのか?
追記
記憶を辿ったけどワンピースの同人誌じゃなくて違う作品の同人誌だったかも。よく覚えてない
フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)
2015年2月26日 読書東京都渋谷区神南1丁目のマンションで今月7日、男が部屋に立てこもった事件で、東京地検は25日、公務執行妨害容疑で逮捕された男(47)を不起訴処分とし、発表した。地検は、男に精神障害があると判断し、精神保健福祉法に基づき都に通報した。都が措置入院させるかどうか判断する。
地検によると、男は7日午後、マンション14階の一室に立てこもり、ベランダから地上の警察官へ金属製のバケツなどを投げつけ、捜査を妨害した疑いで警視庁に逮捕された。
http://www.asahi.com/articles/ASH2T63TJH2TUTIL03C.html
今朝見たテレビのニュースで建物に立て籠もってた探偵事務所の元代表が不起訴になったって報じてた
SWATみたいな連中が屋上から建物に滑り込む映像と共に報じてて、そこまでデカい話になってて、心神喪失で不起訴処分なんてあり得ないと思った
こういう時に上からの圧力とかあったって推測すると陰謀論云々って水をかけられるけど、8年くらい前に俺は実際の仕事のなかで実在の国会議員の後援会の仕事で、上からの圧力で通常のやり方では通らないことが通ったことを実体験として知ってるから、こういうキナ臭い話を眺めると、上からの圧力でヤバい案件を握り潰したのかもって自然に推測してしまう
前に相撲の八百長の話が出て、土俵の前のいちばん良い席にその筋の人たちが座っててそのうえ八百長の話と組み合わせると、納得できることがあった
前に賭博対象になったプロスポーツは全部八百長って極論(あくまで極論だ。全部ではない。どれだけそれが多いか、もしくは少ないかは分からない。そういう情報のソースがあればいいけど(おそらくまとまった資料は存在しないっぽい。向こうの警察のそういうの専門に調査してる人たちってのがいるかもしれないけど、もちろんそういう人たちがウェブに捜査資料を上げたりはしない)検索がダルいから誰か調べてくれ)を書いたけど、ヨーロッパでスポーツの結果が合法の賭博対象になってることを合わせて考えれば、今回サッカーで八百長(疑惑?)があったのも当然って思った
野球のTOTO導入も恐らく"ビジネス"が絡むんだろーなーって思った(特に野球のルールは八百長しやすいだろうと思う)。すぐにそうならなくて、そうなる可能性は低くはないと思う
追記
http://geinoujin-blog.net/blog-entry-2336.html
2chで騒がれてる通り親が金持ちで裏から手を回したって噂。俺が考えるようなこともみんな考えてた。そういやレッドブルの会社の創業者の息子もフェラーリで人轢き殺したけどお咎め無しだったし、まじでマンガの世界みたいだよな。マンガと違うのはアメコミのパニッシャーみたいなやつが現れないし、誰からの制裁も受けないまま悪が栄え続ける点
サルチネス コミック 全4巻完結セット (ヤングマガジンコミックス)
2015年2月19日 読書
活字を読みすぎると人間はあれがおかしくなるっていう持論があった(これを活字からアニメでも映画でもマンガでもフィクションの名のつくものだったら何に置き換えてもいい)のと実際読むのに飽きてて「サルチネス」読み直してた。読むの4回目くらいだけど良い。古谷がよく描くスタイルの良い気の強い包容力のある美人を見るたびに、こんな都合のいい話あるかよって思いながら、いやでももしかしたら...みたいなことを毎回感じる
合わせて読んでた「娚の一生」(そんな食い合わせあるかよって感じだけど、「娚の一生」と「サルチネス」のどちらかにもう片方のキャラクタような登場人物は絶対に現れないけど、現実の凄いところはそれが起き得るところだ)でも包容力があってハンサムな年上の知的な男に一目惚れされて、そういう男を振り回したいみたいなのに遭遇して、そんな都合のいい話があるかよって思いながら、女の子は女の子で、いやでももしかしたら...みたいなことを感じてるんだろうなーっていま思い当たった
合わせて読んでた「娚の一生」(そんな食い合わせあるかよって感じだけど、「娚の一生」と「サルチネス」のどちらかにもう片方のキャラクタような登場人物は絶対に現れないけど、現実の凄いところはそれが起き得るところだ)でも包容力があってハンサムな年上の知的な男に一目惚れされて、そういう男を振り回したいみたいなのに遭遇して、そんな都合のいい話があるかよって思いながら、女の子は女の子で、いやでももしかしたら...みたいなことを感じてるんだろうなーっていま思い当たった
ダブル・スター (創元SF文庫)
2015年2月19日 読書
読了
分かりやすい語彙で分かりやすい話を書いていて、サトリは話を十分に理解するために1度流し読みで読み返す必要があったけど、ハインラインは全然その必要がなかった
サトリやシブミみたいに現実の地理や当時の社会情勢を知る必要がないことを前提にしてて(SFだから)、SF特有の科学の前提知識を知るすらハインラインの小説には少ないから滑るように読み通せた
分かりやすい語彙で分かりやすい話を書いていて、サトリは話を十分に理解するために1度流し読みで読み返す必要があったけど、ハインラインは全然その必要がなかった
サトリやシブミみたいに現実の地理や当時の社会情勢を知る必要がないことを前提にしてて(SFだから)、SF特有の科学の前提知識を知るすらハインラインの小説には少ないから滑るように読み通せた
ブロンド娘の野望―NYのセレブなパーティガールの、想像を絶する華やかな日常と恋の日々
2015年2月19日 読書
太宰治に傾倒してたって女の子が他の小説も読みたいって言ってて、普通なら太宰治に似た作家を勧めるんだろうけど、俺自身が精神的マスターベーションの品評会で優等を取るようなお話にはうんざりしてたから、出来る限り離れたこれを勧めた
その時Amazonの評価見たらやたらと高評価だったのが面白かった
時々、自分に似た人間とだけ関わりたいなら鏡に向かって会話したほうがいいんじゃないかって思うことはある
その時Amazonの評価見たらやたらと高評価だったのが面白かった
時々、自分に似た人間とだけ関わりたいなら鏡に向かって会話したほうがいいんじゃないかって思うことはある
サトリ (下) (ハヤカワ文庫NV)
2015年2月19日 読書
読了
ウィンズロウの汚い人間の描き方が上手い
このあと読んだダブルスターのハインラインの政治へのウブな考え方に比べると、実際そういう実例を目にしてきたんだろうと思った
この小説のいちばん美しいシーンはニコライがド・ランドに共闘を呼びかけるシーンで、ウィンズロウが亡きトレヴェニアンにシンパシーを抱いていることを伝えているように感じた。外側にいる人間は外から覗きこむか自分の世界を創るしかない。ウィンズロウはトレヴェニアンが外側にいる異端者だと理解していた。犬の力の主人公が白人にもスパニッシュにもなれないという異端に作者の自分を託していたように(同時に物を書く人間の資質でもある。裏切りのサーカスのセリフにもあるように、孤独は観察者の資質だからだ)
ウィンズロウの汚い人間の描き方が上手い
このあと読んだダブルスターのハインラインの政治へのウブな考え方に比べると、実際そういう実例を目にしてきたんだろうと思った
この小説のいちばん美しいシーンはニコライがド・ランドに共闘を呼びかけるシーンで、ウィンズロウが亡きトレヴェニアンにシンパシーを抱いていることを伝えているように感じた。外側にいる人間は外から覗きこむか自分の世界を創るしかない。ウィンズロウはトレヴェニアンが外側にいる異端者だと理解していた。犬の力の主人公が白人にもスパニッシュにもなれないという異端に作者の自分を託していたように(同時に物を書く人間の資質でもある。裏切りのサーカスのセリフにもあるように、孤独は観察者の資質だからだ)
サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV)
2015年2月17日 読書
上巻読了
文章が完璧にウィンズロウで面白い。トレヴェニアンとの違いがはっきり出てる
ウィンズロウが犬の力で使ってた散らかっていた点を繋げていく手法と、話を過去に戻して因縁や人間性をあぶり出す手法も使ってるし、人物の関係性の状態で物語全体の接合度を増やす方法も使いたいと思った
シブミは学者が書いた精神性の小説で、サトリは実務屋が書いた仕事についての小説
書いた人間の人間性が書き方に現れてた(書く人間の人間性が出ない小説は無いから赤色は赤いみたいなことでもあるけど)
文章が完璧にウィンズロウで面白い。トレヴェニアンとの違いがはっきり出てる
ウィンズロウが犬の力で使ってた散らかっていた点を繋げていく手法と、話を過去に戻して因縁や人間性をあぶり出す手法も使ってるし、人物の関係性の状態で物語全体の接合度を増やす方法も使いたいと思った
シブミは学者が書いた精神性の小説で、サトリは実務屋が書いた仕事についての小説
書いた人間の人間性が書き方に現れてた(書く人間の人間性が出ない小説は無いから赤色は赤いみたいなことでもあるけど)
シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
2015年2月14日 読書
上下巻読了
出てくるキャラクタが本を読んで得た国民性を再現してるみたいで、友だちの少ない頭の良い人が書いた面白い小説みたいになってた
意図的にそう書いたのか自然とそうなったのかは謎だけど、無邪気なひとが読んだら滅茶苦茶な偏見に満ちてるって思うし、無邪気な上に友だちが少ないひとが読んだらこの本に書かれてる通りに日本人は礼儀正しく、アメリカ人は商業主義で愚かアラブ人は卑怯、っていうような偏見をそのまま受け取るんだろうなって思った
で、内容は割と面白かった。当時(1979年)の史実とか多少の国際情勢とかをWikipediaとかで補完しながら読まないと面白くない部分も多少あるだろうけど、逆にそういう背景を知った上で読むと面白く読める(と思う)
あと主人公が私怨で殺したことについて責められると、もう終わったことじゃないか、で済ます割には、誰かに私怨で報復されると余裕で報復するから、暗殺者なのに50才過ぎて生きられてるのが不自然な感じするし、そのうえプライベートな関係を作っていることも本当に熟練者なのかよって気はした。もちろんそうしないと話が進まないよってもあるんだけど(主人公が本当に冷徹で自分以外の生き死にに全く無関心だったら物語としては面白くない)
俺の考えた最高のヒーローって話を知識や理屈を使って小説にしたって感じ(フィリップ・マーロウ的な)で男が読んだら面白いだろうけど、女の子が読んでも?ってなるかもしれない。俺はこういう小説好き
出てくるキャラクタが本を読んで得た国民性を再現してるみたいで、友だちの少ない頭の良い人が書いた面白い小説みたいになってた
意図的にそう書いたのか自然とそうなったのかは謎だけど、無邪気なひとが読んだら滅茶苦茶な偏見に満ちてるって思うし、無邪気な上に友だちが少ないひとが読んだらこの本に書かれてる通りに日本人は礼儀正しく、アメリカ人は商業主義で愚かアラブ人は卑怯、っていうような偏見をそのまま受け取るんだろうなって思った
で、内容は割と面白かった。当時(1979年)の史実とか多少の国際情勢とかをWikipediaとかで補完しながら読まないと面白くない部分も多少あるだろうけど、逆にそういう背景を知った上で読むと面白く読める(と思う)
あと主人公が私怨で殺したことについて責められると、もう終わったことじゃないか、で済ます割には、誰かに私怨で報復されると余裕で報復するから、暗殺者なのに50才過ぎて生きられてるのが不自然な感じするし、そのうえプライベートな関係を作っていることも本当に熟練者なのかよって気はした。もちろんそうしないと話が進まないよってもあるんだけど(主人公が本当に冷徹で自分以外の生き死にに全く無関心だったら物語としては面白くない)
俺の考えた最高のヒーローって話を知識や理屈を使って小説にしたって感じ(フィリップ・マーロウ的な)で男が読んだら面白いだろうけど、女の子が読んでも?ってなるかもしれない。俺はこういう小説好き
犬の力 下 (角川文庫)
2015年2月7日 読書
読了
面白くてすぐに読み終えた
DEAが出来た直後から米国への麻薬の流通量は"倍に増えた"とか、ゴールデントライアングルを統括するのはCIAだとかそういう話はよく聞くけど、アメリカの麻薬合法化もそういうプレーヤー達の変化とか流れの一部なのかもしれない
次は『シブミ』読みたい
チャイルド44とかそういう純文学っていうより娯楽小説って呼ばれるような小説も割と好き
犬の力映画化したら面白そうだと思ったけど(ハリウッド的だ。沢山人が死ぬし派手)、政治的にまずいから難しいだろうとも思う。この小説はフィクションだけどノンフィクションに近すぎると思った
面白くてすぐに読み終えた
DEAが出来た直後から米国への麻薬の流通量は"倍に増えた"とか、ゴールデントライアングルを統括するのはCIAだとかそういう話はよく聞くけど、アメリカの麻薬合法化もそういうプレーヤー達の変化とか流れの一部なのかもしれない
次は『シブミ』読みたい
チャイルド44とかそういう純文学っていうより娯楽小説って呼ばれるような小説も割と好き
犬の力映画化したら面白そうだと思ったけど(ハリウッド的だ。沢山人が死ぬし派手)、政治的にまずいから難しいだろうとも思う。この小説はフィクションだけどノンフィクションに近すぎると思った
オナシスの生涯―欲しいものはすべて手に入れた男 (新潮文庫)
2015年1月22日 読書
再読中
人物が魅力的で話が面白ければ面白いのは間違い無くて、さらに書き方が上手ければ文句の付けようが無くなる
読んだの5年前かー
http://74401.diarynote.jp/201004132124035903/
人物が魅力的で話が面白ければ面白いのは間違い無くて、さらに書き方が上手ければ文句の付けようが無くなる
読んだの5年前かー
http://74401.diarynote.jp/201004132124035903/
人類が知っていることすべての短い歴史(上) (新潮文庫)
2015年1月21日 読書
ハードカバーで読了。分厚いから文庫本をおすすめ。7割くらい読み終えて進んでなかったのを読み終えた
面白かった
人物描写と彼らのエピソードにフォーカスしているところと、科学に関しては殆ど専門用語を使ってないのに面白い部分を抽出できていて凄いと思った
登場する学者の多くが報われなくて面白いと思った。特に先進的な主張をする学者ほど顕著だし、だいたいみんなひとの発見を盗み取っていて本当に人間のクズみたいなやつらが大手を振ってるっていうのが多かった気がする
面白かった
人物描写と彼らのエピソードにフォーカスしているところと、科学に関しては殆ど専門用語を使ってないのに面白い部分を抽出できていて凄いと思った
登場する学者の多くが報われなくて面白いと思った。特に先進的な主張をする学者ほど顕著だし、だいたいみんなひとの発見を盗み取っていて本当に人間のクズみたいなやつらが大手を振ってるっていうのが多かった気がする