2011/5/21 トースト・サラダ・コンデンスミルクチューブ
2011年5月21日 日常商品への投資を考えながら、それを複雑なことだって言うひとがいたけれど、実際は信じられないくらいシンプルで、「需要と供給」のひとことで説明がつく。
求めるひとが多くて、与えるひとが少なければ、価格は高くなって、逆に、求めるひとが少なくて、与えるひとが多ければ、価格は低くなる。
最近の金や銀や銅、その諸々の鉱物の価格が高くなっているのは、中国の成長、それだけで説明がつく。
2008年のリーマン・ショックで金融危機が起こったとき、商品市場で鉱物にお金を投資するひとが少なくなって(求めるひとが少なくなって)、鉱物の値段は下がる。投資をしていた人達は投資していたお金を銀行預金にしてしまう。
だけど、金融危機が起ころうが、中国の発展は止まらない。需要はそのままだ。投資先を求める金持ちは世の中に常にいる。むしろ増え続けている。経済は世界全体では成長している。金融危機のほとぼりが冷めると、お金持ちは、市場に行って、こう言う。その金をくれ、銀をくれ、プラチナも、パナジウムも、ほら、あそこのデカい国の成金や工場がもっとたくさんくれって言ってる、まず俺が買って、あいつらに売る。それが商品市場。つまり商品先物取引だ。
そこで、ひとつ疑問が浮かぶ。なぜ供給は増えないのか。答えは簡単だ。鉱山を開くのには恐ろしく時間がかかる。少し考えれば分かる。鉱山を開発しようとすれば、新しい鉱床を探すのに数年、政府の許可が必要で、許可を取るのに数年、掘削機械や人員を集めるための資本を集めて会社を興すのに数年、実際に鉱山を掘り続けて鉱物を手に入れるのに数年。供給を増やすのに最低でも10年がかかる。
中国の経済発展がいつまで続くのかは分からない。けれど、参考までに書くと、中国の一人当たりGDPは2010年のタイミングでたったの$4,382で、世界のランキングでは93位、日本は15位の$42,820だ。
僕の個人的な感覚でいえば、これから数回の経済の落ち込みがあったとしても、あと20年は中国は車や宝石を買い求め続けるだろうし、供給が需要を追い越せるのも少なく見積もっても10年はかかるように思える。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110509/mcb1105090504022-n1.htm
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
求めるひとが多くて、与えるひとが少なければ、価格は高くなって、逆に、求めるひとが少なくて、与えるひとが多ければ、価格は低くなる。
最近の金や銀や銅、その諸々の鉱物の価格が高くなっているのは、中国の成長、それだけで説明がつく。
2008年のリーマン・ショックで金融危機が起こったとき、商品市場で鉱物にお金を投資するひとが少なくなって(求めるひとが少なくなって)、鉱物の値段は下がる。投資をしていた人達は投資していたお金を銀行預金にしてしまう。
だけど、金融危機が起ころうが、中国の発展は止まらない。需要はそのままだ。投資先を求める金持ちは世の中に常にいる。むしろ増え続けている。経済は世界全体では成長している。金融危機のほとぼりが冷めると、お金持ちは、市場に行って、こう言う。その金をくれ、銀をくれ、プラチナも、パナジウムも、ほら、あそこのデカい国の成金や工場がもっとたくさんくれって言ってる、まず俺が買って、あいつらに売る。それが商品市場。つまり商品先物取引だ。
そこで、ひとつ疑問が浮かぶ。なぜ供給は増えないのか。答えは簡単だ。鉱山を開くのには恐ろしく時間がかかる。少し考えれば分かる。鉱山を開発しようとすれば、新しい鉱床を探すのに数年、政府の許可が必要で、許可を取るのに数年、掘削機械や人員を集めるための資本を集めて会社を興すのに数年、実際に鉱山を掘り続けて鉱物を手に入れるのに数年。供給を増やすのに最低でも10年がかかる。
中国の経済発展がいつまで続くのかは分からない。けれど、参考までに書くと、中国の一人当たりGDPは2010年のタイミングでたったの$4,382で、世界のランキングでは93位、日本は15位の$42,820だ。
僕の個人的な感覚でいえば、これから数回の経済の落ち込みがあったとしても、あと20年は中国は車や宝石を買い求め続けるだろうし、供給が需要を追い越せるのも少なく見積もっても10年はかかるように思える。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110509/mcb1105090504022-n1.htm
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
2011/5/19 寄付金
2011年5月19日 日常 コメント (4)こんなこと書いたらぼろくそ言われそうだし、反感買うのは千も承知だけど、寄付金とか義援金のほとんど役に立ってない感じするし(役に立ってるなら避難所にいる人達は何?)、どっかの誰かのポケットからポケットに金が移動しただけど、移動先のポケットから出した金でどっかの誰かが高級地に家建てたりとか美味いもの食ったりとかに使われてると思うんだけど、どうなんだろう。でも、寄付したひとも実際何に使われたのかはほとんど気にしてない人達ばっかりだし、馬鹿みたいだなーって思った。
2011/5/18 みつまJAPAN’コミュニケーションズ
2011年5月18日 日常昨日、酒を飲まないとやってられない気持ちでフレッシュネスバーガーでビール飲みながらハンバーガー食べながら映画観てて、電波が入らないからクソみたいなテラス席で衆目に晒されていた。昔から目立つことが嫌だった。
それで二つとなりの席の二人の女の子の片方が寒そうにしていたら、もう片方の女の子が自分のバッグからカーディガン的な何かを取り出してそれを渡そうとしていて、俺はイヤフォンをはめてたから、そのときなんてその女の子が言ったのかはわかんなかったけど、でも、なんか凄く感動した。
誰かが誰かに、親切とは違うし、男女関係でもなく家族関係でもなく、何かを手に入れるためじゃない優しさっていうのを、しかも女→女のバージョンで見たのは今まで生きてきてほとんど、もしかしたら全くなかったから、感動って言ったら大げさだけど、心に残った。
でも、今、書きながら思ったのは、あれはカーディガン的な何かを取り出した女は女もいけるタイプだったんじゃなかと思った。
BFFって言葉がyoupornで使われてて、Boy Female Femaleの略で男女女の3Pのスラングだと思ってて、タイトルにしたんだけど、調べたらbest friend foreverの略らしい。ある意味、逆に、ナイス。
moumoonって歌手の音楽聴いてるんだけど、こんな爽やかな"ポジティブ!!"みたいな女の子が喜びそうな言葉をちりばめた音楽を爽やかな映像で歌ってる女性が、avexだし、過酷な肉◯待をしてるとか想像したら物凄く興奮したんだけど、俺はもうダメかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=YUxU-bRvdRI
いや、でも、わからない。もしかしたら肉◯待も爽やか肉◯待なのかもしれない。それはそれで有りだな、と思った。
それで二つとなりの席の二人の女の子の片方が寒そうにしていたら、もう片方の女の子が自分のバッグからカーディガン的な何かを取り出してそれを渡そうとしていて、俺はイヤフォンをはめてたから、そのときなんてその女の子が言ったのかはわかんなかったけど、でも、なんか凄く感動した。
誰かが誰かに、親切とは違うし、男女関係でもなく家族関係でもなく、何かを手に入れるためじゃない優しさっていうのを、しかも女→女のバージョンで見たのは今まで生きてきてほとんど、もしかしたら全くなかったから、感動って言ったら大げさだけど、心に残った。
でも、今、書きながら思ったのは、あれはカーディガン的な何かを取り出した女は女もいけるタイプだったんじゃなかと思った。
BFFって言葉がyoupornで使われてて、Boy Female Femaleの略で男女女の3Pのスラングだと思ってて、タイトルにしたんだけど、調べたらbest friend foreverの略らしい。ある意味、逆に、ナイス。
moumoonって歌手の音楽聴いてるんだけど、こんな爽やかな"ポジティブ!!"みたいな女の子が喜びそうな言葉をちりばめた音楽を爽やかな映像で歌ってる女性が、avexだし、過酷な肉◯待をしてるとか想像したら物凄く興奮したんだけど、俺はもうダメかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=YUxU-bRvdRI
いや、でも、わからない。もしかしたら肉◯待も爽やか肉◯待なのかもしれない。それはそれで有りだな、と思った。
凄い濃厚な映画
極限まで練り込むとこういう映画が作れるのかって思った
娯楽作品では決してないんだけど観てて凄い楽しかった
とにかく重い
人生の重さ
人間関係の重さ
リチャード・イエーツの原作も読みたい
あと、これは、たぶん、監督が隠したのか、原作ではもっと明示されてるのかわかんないけど、映画で責められるのは夫だけだけど、本当は、妻が自分の人生で失われたものを旦那に成し遂げさせようとしていて(それができるかどうかは別として)、そんなことをする人間は世の中に実際に沢山いて、沢山観てきたから、この夫婦のどちらが、ってわけじゃなくて、二人ともひどいと思った。でも、そのひどさは映画で描かれているからはっきりしているわけで、この映画で彼らが別の人生に跳ぼうとしているのを、内心では失敗してほしいって望んでいる周囲の人間のほうが実際には卑近で凶悪な人間にも思えた。
あと、精神病院に入れられていた男は、この映画で明晰すぎて気が触れてると思われていて、そのうえ、明晰さと正直さ(的確にあてる言葉が見つからない)が組み合わさっていて、数学をやっている人間が事実を大切にする姿勢みたいなものがその設定としてあるのかなぁとか思った。
ほんと、これは凄い映画だった。自分のなかでダークナイトとかと並べてもいいレベル。凄い。でもカップルとか夫婦で観るのは間違ってもしないほうがいい。まじで。煙草会社の重役会議で肺がんの話をするようなもんだ。
追記
監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。観た後調べて納得したんだけど、『アメリカン・ビューティー』も最高だった。『ロードトゥパーディション』はつまんなかったけど。『ジャーヘッド』と『お家をさがそう』も観たい。この監督はアンドリュー・ニコル(『トゥルーマン・ショー』『ロード・オブ・ウォー』)並に気になる。
極限まで練り込むとこういう映画が作れるのかって思った
娯楽作品では決してないんだけど観てて凄い楽しかった
とにかく重い
人生の重さ
人間関係の重さ
リチャード・イエーツの原作も読みたい
あと、これは、たぶん、監督が隠したのか、原作ではもっと明示されてるのかわかんないけど、映画で責められるのは夫だけだけど、本当は、妻が自分の人生で失われたものを旦那に成し遂げさせようとしていて(それができるかどうかは別として)、そんなことをする人間は世の中に実際に沢山いて、沢山観てきたから、この夫婦のどちらが、ってわけじゃなくて、二人ともひどいと思った。でも、そのひどさは映画で描かれているからはっきりしているわけで、この映画で彼らが別の人生に跳ぼうとしているのを、内心では失敗してほしいって望んでいる周囲の人間のほうが実際には卑近で凶悪な人間にも思えた。
あと、精神病院に入れられていた男は、この映画で明晰すぎて気が触れてると思われていて、そのうえ、明晰さと正直さ(的確にあてる言葉が見つからない)が組み合わさっていて、数学をやっている人間が事実を大切にする姿勢みたいなものがその設定としてあるのかなぁとか思った。
ほんと、これは凄い映画だった。自分のなかでダークナイトとかと並べてもいいレベル。凄い。でもカップルとか夫婦で観るのは間違ってもしないほうがいい。まじで。煙草会社の重役会議で肺がんの話をするようなもんだ。
追記
監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。観た後調べて納得したんだけど、『アメリカン・ビューティー』も最高だった。『ロードトゥパーディション』はつまんなかったけど。『ジャーヘッド』と『お家をさがそう』も観たい。この監督はアンドリュー・ニコル(『トゥルーマン・ショー』『ロード・オブ・ウォー』)並に気になる。
神に選ばれし無敵の男
2011年5月17日 日常amazonのDVDの画像がうまく引っ張ってこれないからタイトルだけ。
この映画全然面白くない。
何かがひどい。だけど何がひどいのか分からない。
時間的に余裕があって映画を沢山観ていて、つまらない映画のつまらなさを研究してたりするひとは観てみたらいいとおもう。
個人的には、間の悪さっていうかテンポの悪さっていうか、撮り方が下手なのか演技が下手なのかわかんないけど、何かが辛い。内容も何かが惜しかった。
この映画全然面白くない。
何かがひどい。だけど何がひどいのか分からない。
時間的に余裕があって映画を沢山観ていて、つまらない映画のつまらなさを研究してたりするひとは観てみたらいいとおもう。
個人的には、間の悪さっていうかテンポの悪さっていうか、撮り方が下手なのか演技が下手なのかわかんないけど、何かが辛い。内容も何かが惜しかった。
2011/5/16 酒のみたい on the BFF
2011年5月16日 日常いきなり発狂してperfumeのラジオ番組を23時過ぎに聞きながらこの文章を書いている。
あいさつが大事「ドーモ、ハジメマシテ。ヤナカです」
最近ぜんぜん小説読んでない。チャック・パラニュークを片っ端から読むとか考えてる。
今日観た映画がつまんなかった。
本日の売上は*万円くらい。
oasisの『Acquiesce』を最近聴いてる。特に理由はない。その音楽が好きだからってそんだけ。
アイドルっていったいなんなんだろう。
偶像?それなら俺たちだってそうだ。実際の人間性を知ることなんて親しいものですらない。
http://www.youtube.com/watch?v=FrqNFeE49Do
http://www.youtube.com/watch?v=yUV6YqtNbyU
「映画?観たことないや」「いつもそうやって生きてきた?」「映画なんてつまんないよ」「どこから始める?」「服を脱ぐ所から」「脱いで着て脱いでそれが俺たちだ。服を着た猿。」「死を意識すると人間の思考は保守的になる。」「ずっと昔にナンパしてものにできなかった女の子がAVに出てた。それって少しだけ人生っぽくないか?」
http://www.youtube.com/watch?v=gYCcJjuGN6k
あいさつが大事「ドーモ、ハジメマシテ。ヤナカです」
最近ぜんぜん小説読んでない。チャック・パラニュークを片っ端から読むとか考えてる。
今日観た映画がつまんなかった。
本日の売上は*万円くらい。
oasisの『Acquiesce』を最近聴いてる。特に理由はない。その音楽が好きだからってそんだけ。
アイドルっていったいなんなんだろう。
偶像?それなら俺たちだってそうだ。実際の人間性を知ることなんて親しいものですらない。
http://www.youtube.com/watch?v=FrqNFeE49Do
http://www.youtube.com/watch?v=yUV6YqtNbyU
「映画?観たことないや」「いつもそうやって生きてきた?」「映画なんてつまんないよ」「どこから始める?」「服を脱ぐ所から」「脱いで着て脱いでそれが俺たちだ。服を着た猿。」「死を意識すると人間の思考は保守的になる。」「ずっと昔にナンパしてものにできなかった女の子がAVに出てた。それって少しだけ人生っぽくないか?」
http://www.youtube.com/watch?v=gYCcJjuGN6k
2011/5/15 ウィルキンソンのジンジャーエール
2011年5月16日 日常ウィルキンソンのジンジャーエールを初台のmid.っていうおしゃれなカフェで飲みながら、この文章を書いている。夜の0時過ぎだ。
今日あった出来事を思い出している。
昨日の夜、家でPCを開いてニンジャスレイヤーの翻訳のバックナンバーを延々と読んでいると電話がなった。iPhone(無くしたって勘違いして手に入れたPSPと引き替えに手に入れた)に"子鹿"って表示される。それは本名ではない。知り合ってから2、3年くらいで、長い付き合いだった。それを維持できたのは彼女が俺が知り合った誰よりも寛容で、誰よりもというほどではないにしても、とてもとても一途だったからだ。
子鹿は新宿で遊んでて、友達と別れたあと、俺に電話した。長い付き合いになると、言葉にしなくても相手の意図をつかめるようなる。「DVD観る?」って子鹿は言った。DVD。隠語である。
それで僕は30分で準備して家を出てすげーかっこいい白のロードバイクで彼女を迎えに行った。
様々な話をしながら、歩いて僕の家に子鹿を連れて帰って、一枚写真を撮ってから、ベッドのいつもの位置で座っている彼女をベッドに転がしてお互いの手を使ってセックスをして、レディーファーストでセックスして、ジェントルセカンドでしたあとに、知らない間に眠っていた。
起きたのは確か10時過ぎだったと思う。
火曜にはDVDを返さなきゃいけないのに、借りたうちで観たのは一本だったからベンジャミン・バトンを消化した。途中で子鹿は眠ってしまった。良い映画だったんだけど。「何が欲しいか分かっていれば人生はそれほど複雑じゃない」。その通りだ。
眠り姫なんて表現はしない。彼女はたぶん睡眠過多の病気だ。15時頃に子鹿は起きた。どこか遠い星の地表みたいな彼女のアトピーでただれてしまったその肌も、今では俺を安心させるものになった。いや、肌ではなく、その彼女の大きな心が。はっきり言うなら、子鹿は美人じゃないし可愛いわけでもない。それでも僕は臆病な人間で、弱い人間で、勇敢になろうって、強くなろうって何度もそうなろうとしたけど、だめだったから、だから、誰かが守ってくれないとだめだ。たぶん彼女の付けまつげが彼女の目を大きく見せていたから、どうしてもセックスがしたくなってセックスをした。
その4時間後くらいに彼女を新宿まで送った。友達から借りた一眼レフを持って写真を撮らせてくれる女の子を探したけど見つからなかった。美人とか可愛い女の子とか。
瓶に入っているジンジャーエールを氷が入ったグラスに移して、グラスに刺さったストローで飲みながらこの文章を書いているうちに、瓶に入ったジンジャーエールは残りわずかになった。
小説は思ったように進んでいない。
『Fine Romance』は最初から書き直して、同じタイトルの全く別の小説になったことは書いたっけ?書いていないと思う。いま書いている小説は『Sabaku』という小説だ。これが世に出てたくさんのひとの目に触れたらいいな、と思っている。
こうやって子鹿のことをたくさん書くのは、彼女を好きでたまらないってわけじゃない。たぶん。彼女のことを書くことが、僕という人間のある一面をとても直接的に説明できるからだ。次は別の女の子について書きたい。女の子について書くのは楽しい。僕は女の子が好きだ。女の子もだいたい僕のことが好きだ。自慢じゃない。ひとつの事実として。ただ、女の子と好意を交換できても、身体を交換することはほとんどない。なんでかっていうと、僕はすごく臆病で、女の子は臆病な男とうまくいくようには出来ていないからだ。ひとつの事実として。
今日あった出来事を思い出している。
昨日の夜、家でPCを開いてニンジャスレイヤーの翻訳のバックナンバーを延々と読んでいると電話がなった。iPhone(無くしたって勘違いして手に入れたPSPと引き替えに手に入れた)に"子鹿"って表示される。それは本名ではない。知り合ってから2、3年くらいで、長い付き合いだった。それを維持できたのは彼女が俺が知り合った誰よりも寛容で、誰よりもというほどではないにしても、とてもとても一途だったからだ。
子鹿は新宿で遊んでて、友達と別れたあと、俺に電話した。長い付き合いになると、言葉にしなくても相手の意図をつかめるようなる。「DVD観る?」って子鹿は言った。DVD。隠語である。
それで僕は30分で準備して家を出てすげーかっこいい白のロードバイクで彼女を迎えに行った。
様々な話をしながら、歩いて僕の家に子鹿を連れて帰って、一枚写真を撮ってから、ベッドのいつもの位置で座っている彼女をベッドに転がしてお互いの手を使ってセックスをして、レディーファーストでセックスして、ジェントルセカンドでしたあとに、知らない間に眠っていた。
起きたのは確か10時過ぎだったと思う。
火曜にはDVDを返さなきゃいけないのに、借りたうちで観たのは一本だったからベンジャミン・バトンを消化した。途中で子鹿は眠ってしまった。良い映画だったんだけど。「何が欲しいか分かっていれば人生はそれほど複雑じゃない」。その通りだ。
眠り姫なんて表現はしない。彼女はたぶん睡眠過多の病気だ。15時頃に子鹿は起きた。どこか遠い星の地表みたいな彼女のアトピーでただれてしまったその肌も、今では俺を安心させるものになった。いや、肌ではなく、その彼女の大きな心が。はっきり言うなら、子鹿は美人じゃないし可愛いわけでもない。それでも僕は臆病な人間で、弱い人間で、勇敢になろうって、強くなろうって何度もそうなろうとしたけど、だめだったから、だから、誰かが守ってくれないとだめだ。たぶん彼女の付けまつげが彼女の目を大きく見せていたから、どうしてもセックスがしたくなってセックスをした。
その4時間後くらいに彼女を新宿まで送った。友達から借りた一眼レフを持って写真を撮らせてくれる女の子を探したけど見つからなかった。美人とか可愛い女の子とか。
瓶に入っているジンジャーエールを氷が入ったグラスに移して、グラスに刺さったストローで飲みながらこの文章を書いているうちに、瓶に入ったジンジャーエールは残りわずかになった。
小説は思ったように進んでいない。
『Fine Romance』は最初から書き直して、同じタイトルの全く別の小説になったことは書いたっけ?書いていないと思う。いま書いている小説は『Sabaku』という小説だ。これが世に出てたくさんのひとの目に触れたらいいな、と思っている。
こうやって子鹿のことをたくさん書くのは、彼女を好きでたまらないってわけじゃない。たぶん。彼女のことを書くことが、僕という人間のある一面をとても直接的に説明できるからだ。次は別の女の子について書きたい。女の子について書くのは楽しい。僕は女の子が好きだ。女の子もだいたい僕のことが好きだ。自慢じゃない。ひとつの事実として。ただ、女の子と好意を交換できても、身体を交換することはほとんどない。なんでかっていうと、僕はすごく臆病で、女の子は臆病な男とうまくいくようには出来ていないからだ。ひとつの事実として。
2011/5/9 減る
2011年5月10日 日常仕事の拘束時間が長いのが辛い。得られる経験値とか落としていく金とかがやたら少ないうえにモンスターがやたらと強いし、しかも回復薬も売ってない、みたいなゲームみたいな感じ。
日々、可能性が少しずつ無くなっていく。
日々、可能性が少しずつ無くなっていく。
2011/5/8 1day/¥50
2011年5月9日 日常今日女の子と飯を食って奢ってもらった。
そんなことを書くと俺がZIGOROみたいに聞こえるかもしれないけど、全然ZIGOROじゃなくて、この前"俺の誕生日"にその女の子"に"飯を奢ったからで、今の俺には金が全然なくて、就職して金入ったら奢ってって言ってたから今日はその女の子に寿司を奢ってもらって、そのあとデザートまで奢ってもらった。回転寿司には入店直後に大学芋が一皿だけ流れていたがあれは一体なんだったのか。その一皿が無くなったあと大学芋が流れてくることはなかったし、メニューにも大学芋は無かった。裏メニューなのかもしれなくて、俺は寿司を食ってた終盤「大学芋!!」って寿司職人に注文したくなったが、「そんなもん無いよ」とか真顔で寿司職人さんに言われたら俺が発狂してるみたいになるし、万が一「え?」とか言われたら俺は会計をせず(否、払うのは一緒に飯を食った愛くるしい女の子だが、しかし)店を出ていってしまったかもしれん。
結局、大学芋を食わず、蟹汁と中トロで閉めて、二人で¥2600だったか、支払ってくれた。Like a ZIGORO.
店を出た直後、手を握られることを予測していたその女の子は、「寒いね〜」とか言いながら腕を組んでいた。それは俺があまりにZIGOROっぽいのでウンザリしたわけではなくて、そのへんは彼女の地元であり、彼女は他に男がいるのであり、つまり危険回避をしたのだ。俺は両手をポケットに突っ込んで全然気にしてないふりをした。そのあと、二人で適当に歩きながらデザートを出す店を探して歩いていた。そこで、彼女の地元の友達の男二人がその女の子に声をかけた。そいつらのどっちかが君の男かい?とは聞かなかったが、「撒こうとしたんだけど」とか言って適当に流された。日常生活で「撒く」とか言った女を生まれて初めて見た。
そのあと、デザートを食った。クリームぜんざいだかなんだか、そんなような何かを二人で食いながら、会話の流れ(仕事に弁当持ってく→実家住まいなのにその女の子が自分で弁当作ってる→飯作れるとか知らなかった!って俺がリアクション→先輩の家でご飯作ったこととかある→先輩の声真似が完璧に男→そんなことを言いながら)で俺の顔をニヤニヤしながらどんな表情をするのか観察していたが、俺はここで引いたら負けだ、と思って動揺を隠し切った。目をそらさず声を変えず「へー、知らなかったわー」とかなんとか言ってた。俺が知る限り、その女の子が俺のことをそうやって傷つけたことはなかったから、何か変わったことでもあったのか、それとも、何か酷く傷つけていたのに俺が気付いてなかっただけなのか。俺が予想したのは、自分への気持ちが不確かに思えたうえに最近けっこうモテているの合わせ技じゃないかと思った。ともかく、苛立った俺は「俺が結婚するって言ったらどうする?」って訊いたら「結婚する相手がいるの?」ってその女の子は返したから「別に結婚する相手がいるとかそういうわけじゃないんだけど」って言った。
とにかくそんなことがあって、その女の子が眠そうに何度もあくびをしはじめて21時頃に店を出た。店を出る直前に「私いっつも寝てるイメージでしょ?」ってその女の子は言った。そのあとその女の子が「知っての通り」ってさりげなく付け加えたのが、隣に座ってた3人組の女への優越だったのは間違いない。そういうふうに自分が優越の道具にされるのは実は全然嫌いじゃない。セックスとかせずに21時に解散。
帰り道、TSUTAYAでCDを10枚くらい試聴して、そのあとマクドナルドで小説の続きを書いた。1ヶ月に1万文字クラスの小説をコンスタントに書いて、時間の問題的にそのうち掲載されて飯が食えるようにしようとしてる。
さっき考えていたのは、一日一回こんな感じの日常の何かを¥50で配信して毎日100人以上が読んでくれれば、それだけで飯が食えるなってこと。paypalかitunes storeとか簡単かつコストを低く配信できて、あとはどうにか告知をうまくできればどうにかなるんじゃないかと思った。
そんなことを書くと俺がZIGOROみたいに聞こえるかもしれないけど、全然ZIGOROじゃなくて、この前"俺の誕生日"にその女の子"に"飯を奢ったからで、今の俺には金が全然なくて、就職して金入ったら奢ってって言ってたから今日はその女の子に寿司を奢ってもらって、そのあとデザートまで奢ってもらった。回転寿司には入店直後に大学芋が一皿だけ流れていたがあれは一体なんだったのか。その一皿が無くなったあと大学芋が流れてくることはなかったし、メニューにも大学芋は無かった。裏メニューなのかもしれなくて、俺は寿司を食ってた終盤「大学芋!!」って寿司職人に注文したくなったが、「そんなもん無いよ」とか真顔で寿司職人さんに言われたら俺が発狂してるみたいになるし、万が一「え?」とか言われたら俺は会計をせず(否、払うのは一緒に飯を食った愛くるしい女の子だが、しかし)店を出ていってしまったかもしれん。
結局、大学芋を食わず、蟹汁と中トロで閉めて、二人で¥2600だったか、支払ってくれた。Like a ZIGORO.
店を出た直後、手を握られることを予測していたその女の子は、「寒いね〜」とか言いながら腕を組んでいた。それは俺があまりにZIGOROっぽいのでウンザリしたわけではなくて、そのへんは彼女の地元であり、彼女は他に男がいるのであり、つまり危険回避をしたのだ。俺は両手をポケットに突っ込んで全然気にしてないふりをした。そのあと、二人で適当に歩きながらデザートを出す店を探して歩いていた。そこで、彼女の地元の友達の男二人がその女の子に声をかけた。そいつらのどっちかが君の男かい?とは聞かなかったが、「撒こうとしたんだけど」とか言って適当に流された。日常生活で「撒く」とか言った女を生まれて初めて見た。
そのあと、デザートを食った。クリームぜんざいだかなんだか、そんなような何かを二人で食いながら、会話の流れ(仕事に弁当持ってく→実家住まいなのにその女の子が自分で弁当作ってる→飯作れるとか知らなかった!って俺がリアクション→先輩の家でご飯作ったこととかある→先輩の声真似が完璧に男→そんなことを言いながら)で俺の顔をニヤニヤしながらどんな表情をするのか観察していたが、俺はここで引いたら負けだ、と思って動揺を隠し切った。目をそらさず声を変えず「へー、知らなかったわー」とかなんとか言ってた。俺が知る限り、その女の子が俺のことをそうやって傷つけたことはなかったから、何か変わったことでもあったのか、それとも、何か酷く傷つけていたのに俺が気付いてなかっただけなのか。俺が予想したのは、自分への気持ちが不確かに思えたうえに最近けっこうモテているの合わせ技じゃないかと思った。ともかく、苛立った俺は「俺が結婚するって言ったらどうする?」って訊いたら「結婚する相手がいるの?」ってその女の子は返したから「別に結婚する相手がいるとかそういうわけじゃないんだけど」って言った。
とにかくそんなことがあって、その女の子が眠そうに何度もあくびをしはじめて21時頃に店を出た。店を出る直前に「私いっつも寝てるイメージでしょ?」ってその女の子は言った。そのあとその女の子が「知っての通り」ってさりげなく付け加えたのが、隣に座ってた3人組の女への優越だったのは間違いない。そういうふうに自分が優越の道具にされるのは実は全然嫌いじゃない。セックスとかせずに21時に解散。
帰り道、TSUTAYAでCDを10枚くらい試聴して、そのあとマクドナルドで小説の続きを書いた。1ヶ月に1万文字クラスの小説をコンスタントに書いて、時間の問題的にそのうち掲載されて飯が食えるようにしようとしてる。
さっき考えていたのは、一日一回こんな感じの日常の何かを¥50で配信して毎日100人以上が読んでくれれば、それだけで飯が食えるなってこと。paypalかitunes storeとか簡単かつコストを低く配信できて、あとはどうにか告知をうまくできればどうにかなるんじゃないかと思った。
俺がいろんな人間を軽蔑したり憎んだりするのはみんな嘘つきだからだ
いまは嘘をついていないかもしれないけどやがてそれは嘘になる
未来が見えるなんて大層なことは言わない
もし本当に本当に本当の誠実さがあるなら膝をついてそれを信じたい
でもみんなくそくらえのうそつきばっかりだ
自分に嘘をついて他人に嘘をついて妥協したり「そんな時期もあった」なんて言うんだ
ほんとうんざりで俺はそういう人間のことなんて1ミクロンも好きじゃない
ずっと考えていたのは永遠に動くことのない絶対的な北極星のことだ
それが道しるべで俺は動いては変わってやがて何もかも嘘になってしまう人達のことは誰も見てはいない
その一点だけを信じている
いまは嘘をついていないかもしれないけどやがてそれは嘘になる
未来が見えるなんて大層なことは言わない
もし本当に本当に本当の誠実さがあるなら膝をついてそれを信じたい
でもみんなくそくらえのうそつきばっかりだ
自分に嘘をついて他人に嘘をついて妥協したり「そんな時期もあった」なんて言うんだ
ほんとうんざりで俺はそういう人間のことなんて1ミクロンも好きじゃない
ずっと考えていたのは永遠に動くことのない絶対的な北極星のことだ
それが道しるべで俺は動いては変わってやがて何もかも嘘になってしまう人達のことは誰も見てはいない
その一点だけを信じている